≪暑さと体調≫
毎日暑い日が続いています。
こう暑い日が続くと不節制していなくとも体調管理にはかなり気を使う事になります。
今日も一人トレーニング中に体調が急変した方がおられました。
年齢は20歳代ですが、上肢のトレーニングが終わり、ベルトを外した途端に脳貧血を起こしたようでした。
水分を補給して、脚を高挙して寝て貰い念の為に血圧を測ると上が70そこそこでした。
本人に体調を聞くと、特に変わった事は無いと言うのですが、さらに聞いてみると暑さの為に食事がちゃんと摂れていない事と、睡眠不足のようでした。
下肢への加圧時には一過性の脳貧血はよく見られるのですが、上肢でしかも除圧時に脳貧血を起こすと言うのは当施設ではさほど多くはありません。
では何故こういう事が起こるのでしょうか?
その原因として考えられるのは、自律神経系の不調です。
彼の場合、睡眠不足がかなり続いていると言う事でしたが、睡眠不足が続くと自律神経の不調が起こりやすくなります。
まして食事がちゃんと摂れていないとなると、なおさらの事でしょう。
年齢が若くても、例え本人に自覚が無くとも、不節制は必ず健康状態に反映されます。
ましてこう言う不快な季節ではなおさらの事、冷房の効いた室内と蒸し風呂の様な外の環境とのはざまで、普通に食べて寝ていても体力は消耗していきます。
≪体調と加圧トレーニング≫
加圧トレーニングは回数を重ねる毎に圧も上がり、負荷も上がって行きます。
私自身は現在時間の関係から、加圧トレーニングは週2回しかしていませんが、私にとって現在の圧力と重量負荷の組み合わせは、ある意味限界に近いものだと考えられます。
こういう場合体調が悪いと、この前出来た圧力でのトレーニングが、今日は完遂できないと言う事が起こってきます。
反対に考えると、体調の良い時には現在の圧と負荷でのトレーニングが出来るけれど、体調が悪い時には完遂できないと言う事になります。
現在富田林の施設においでのある医療関係者の方は、週1ペースでおいでなのですが、トレーニングに来る日に合わせて体調を整えると言われていました。
判り易く言うと、好きなお酒を飲む時も、トレーニングの日が近付くにつれて控えて行き、トレーニングをする前日には十分な睡眠をとれるように配慮すると言う事になります。
また節制しているつもりなのに、何故かいつものトレーニングをしんどく感じるとすれば、どこかに体の不調があるのかも知れない、と考える事が出来ます。
私自身は、「定期的な加圧トレーニングは健康のバロメーター」と思っていますが、もし適正な圧力と重量負荷でトレーニングが継続されているなら、そしてしんどくてもそれが完遂出来るのなら、とりあえず健康な状態が維持されている。
どうやらそういう風に考える事が出来そうです。