2009年04月30日

最近の加圧トレーニング事情_1

《価格とクォリティ》

最近大阪でも随分加圧トレーニングの施設が増えてきた。
それはそれで喜ばしい事なのだが、残念な事に施設の増加に伴い質の悪いサービスを提供する施設が増加していると聞く。

例えばアップクンだけでやっているある施設では、設定圧の決定はどころか圧を計測する事も無く、ただ「きつくありませんか」と聞くだけで適当にベルトを巻いてトレーニングさせると言う事である。

また加圧マスターを使っている施設でも、初めて来た人にいきなり200oHGを超えるような圧力をかけてトレーニングさせていると言う。
また「今どれくらいの圧力ですか」と聞くと、「教えられない」と言って答えてくれないと言う。

果たしてこう言う施設ではインストラクターは適正圧を出す事が出来ないのだろうか、それとも高い圧でいきなりトレーニングをさせる事で、お客さんに満足感を与える事が良いことだと思っているのだろうか。

私も今まで多くの加圧トレーニングインストラクターを養成してきたが、講習の度に「適正圧、適正圧」と口を酸っぱくして言い、実習にも時間を割いているので、私の言う事をちゃんと守ってくれている施設では自身を持って適正圧を導き出し、お客さんにきちっと説明もしていることだと思う。(正直、ちゃんとやっているかどうかが不明な施設が僅かながらでもあるのは残念である。)

また大阪全体で見ると、トレーニング料金の安い施設が増えだしてきているようで、この価格の低さとサービスの質というものが比例しているような傾向が見て取れる。

安かろう悪かろうだと言えるのかも知れない。

先日も当支部に属する施設の指導者から「私たちは先生に教えられた事に忠実に、標準圧や適正圧を重視してやっている、しかし他の施設で体験した人から、お宅は圧が低いんですねと馬鹿にしたように言われる事が多い、これはおかしいのではないですか」と言われた。

まさにこれはおかしい。おかしい事が加圧トレーニングの業界ではまかり通っているのである。

特に大阪のお客さんと言うのは、安い物に飛びつく習性があるようで、新しい施設が出来て、今まで通っていた施設より値段が安いと、すぐにそちらに変わってくると言う。

つまりサービスの質と料金のバランスを見るのではなく、安い事が良い事だと言う価値観が強いようなのである。

しかしバッタ屋ではあるまいし、こと加圧トレーニングにおいてはこの論理は通用しない。

先の例で言えば、圧も測らずに適当にアップクンを巻いてトレーニングをさせたり、初心者に200oHGを超えるような圧力をかけてトレーニングさせるような施設は危険と言う以外の何者でも無く、お客さんからお金を貰うだけの価値はないと思う。

加圧トレーニングのサービスの価値と言うのは、その場その場の満足度云々ではなく、あくまでも3ヶ月、6ヶ月、1年、2年と継続していく事で、そのトレーニング年数に応じて体が変わっていくものでなければならないと思う。

やはりまだまだ一般の人たちには加圧トレーニングに関する情報は不足しているから、良い施設も悪い施設も、つまり味噌も糞も一緒にされているのだろうし、不良施設ではインストラクターの無知とお客さんの無知が重なり合って、本来の加圧トレーニングとはかけ離れた訳の判らないものが横行しているのだと思う。

おかげさまで私の施設では、トレーニングの質を重視する方が継続して加圧トレーニングを継続されている。

質なんかどうでも良いから安かったら良いとか、おしゃれな施設だったら良いと言う様な人は来ないし、たまに体験で来ても先ず入会する事は無い。

そう言う人は当施設の会員としてふさわしくないからである。

お客さんも施設を選ぶだろうが、うちでも客を選ぶ。

ただお客さんが加圧トレーニングの事を詳しく知らないのは仕方が無いから、誤った判断基準で施設を選ぶ事があるかも知れないが、加圧トレーニングの初歩の初歩も理解していないインストラクターがいて、客の無知に付け込んで商売をしているのを見るにつけ、やりきれない気持ちになるのは私だけではないと思う。

 

 

 


 

posted by kaatsu-master at 16:14| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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