2009年02月20日

日本加圧トレーニング学会総会報告-3

《加圧によるインナーマッスルトレーニング法》

総会2日目の一般研究発表最後のグループのトップが私の発表です。

今回の新しい研究発表の内容だけでしたら例年と変わらないボリュームなのでなんら問題は無いのですが、自分の中では一昨年、 昨年そして本年の3回全体で加圧トレーニングによるインナーマッスルトレーニング法をまとめたいと考えていましたので、 最初からデータを見直す作業を始めました。

当然それらの見直した結果についても発表する必要があるので、3回分の研究発表を1回でやってしまわなければならない事になりました。
もちろん1回分の発表時間は8分と限られていますから大変です、実はこの事が私の中で大きなプレッシャーになっていたのです。

学会に来られている方の大半が、私の今までの発表内容については知らない人ばかりです。
そう言う方々にも、なんとかここに至る今までの経緯を知って欲しいと言う強い思いがありました。

もちろん何度か発表のシュミレーションもしましたが、発表内容の全体を説明すると15分程度の時間がかかります。
これでは全く話になりません。
そこで過去の内容に関しては、要点だけに絞りできるだけ視覚的な図などを見てもらいながら説明すると言う事にして時間を短縮していきました。

本番ではなんとか時間内ギリギリに発表を終える事が出来ました。
質疑応答の時間が4分間あるのですが、今年も質問はお一人だけでした。

私の今回の発表の要旨は高校野球の投手を使った実験で、1群は一定の圧力と一定の負荷でトレーニングをし、 もう1群は段階的に圧力を上げながら負荷を下げると言う手法で、 トレーニングの後でそれぞれの群でコントロールがどの様に変化するかを見たものです。

結果としては同じ圧と同じ負荷で加圧トレーニングするよりは、段階的に負荷を変えたほうがコントロール率が上昇すると言うものです。

また一定圧と一定負荷の場合は8名中5名のストライク数が低下しましたが、 段階的な変更の場合はストライクが低下した者が8名中2名に留まりました。

一般的に投球のコントロールは肩のインナーマッスルの影響を受けると言われていますので、これらの研究結果からは、 加圧トレーニングを用いてインナーマッスルのトレーニングを行う際は、 アウターマッスルとは異なり圧と負荷のバランスをよりシビアに調整する必要がある事が説明されます。

また従来のインナーマッスルトレーニングといえば、 チューブやラバーを用いて個々のインナーマッスルをトレーニングすると言うインナリングが主流でしたが、 この方法を使えば加圧をかけてキャッチボールをするだけで投球フォームを崩すことなくインナーマッスルのトレーニングが行える事が可能となります。

私としてはプロ、アマを問わずこのトレーニング法が普及すれば良いと思っているのですが、それはなかなか難しいようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

posted by kaatsu-master at 10:40| 大阪 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月18日

日本加圧トレーニング学会総会報告-2

《加圧トレーニングは常に進化している》

自分の発表は2日目、15日(日)の午前の最後のグループです。

初日は教育講演を中心とした内容でしたが、最近は病気に対する治療法としての加圧トレーニングが着目されているようで、 特に今回は2日間を通してメタボに関する内容の講演が沢山ありました。

理想は加圧トレーニングだけでレジスタンストレーニングと、エアロビクス(有酸素)トレーニングが出来れば一番ありがたいのですが、 加圧トレーニングの研究に携わる人たちは、その点を一つのテーマとして取り組んでいるように見受けられました。

2日目は一般研究発表です。

これもやはり医療系の発表が多く、加圧トレーニングによる治療効果に関する内容が中心となっていたようです。
中にはトレーニングに関する目新しい発表もありましたが、研究の根幹で加圧トレーニングに関する基本的な知識を欠いていたりして、 期待して聞いた割にはがっかりさせられたものもありました。
これも指導者の資質の問題でしょうか?

今回の学会を見て全般的な感想としては、やはり『加圧トレーニングは進化している』と言うのが率直な印象です。
私が加圧トレーニングを始めてかれこれ8年以上になりますが、その当時の常識から比べても隔世の感があり、 常に新しい情報を持っておかないと加圧トレーニングの指導者としては質を維持できないと言う事が改めて実感されました。

また研究内容としては全般的に、加圧していないグループとしているグループの比較と言う事になってしまっていますが、 実は加圧の仕方によっても随分と効果に差があるので、今後はそう言う深く突っ込んだ研究も進んで来る事を期待しないではいられません。

初日の締めくくりは恒例の懇親会でした。
今までは会場のある本郷の東京大学内に懇親会の会場も設けられていましたが、今回は参加人数も多く初めて学外の会場が使用されました。

この懇親会と言うのも、今までは年に一度しか顔を合わさない人との再会の場だったのですが、今回は参加者の数が多くて、 参加していたのに会えないで終わった人もいたかも知れません。

この調子だと来年にはもっと学会員の数が増え、懇親会の参加者数も増えている事でしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

posted by kaatsu-master at 10:19| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月16日

日本加圧トレーニング学会総会報告-1

《日本加圧トレーニング学会総会》

2月14日と15日に東京大学安田講堂で『第5回日本加圧トレーニング学会総会』が開かれました。
毎年の事ですが、私は前日の13日から東京入りして、こういう機会にしか会えない友人と旧交を温める事にしています。

今年は学会会場のある本郷に近いお茶の水のホテルをとる事が出来ました。
そういえば昨年も一昨年も例の東京マラソンと重なって、ホテルがとりにくかった記憶がありますが、 今年はその東京マラソンの日程が変わったせいで、全く問題なくホテルが取れたようでした。

東京駅まで友人に迎えに来てもらい、先ずお茶の水のホテルにチェックインしてから、 少し用事があったので水道橋まで出かけました。
水道橋の用事はすぐに済んだのですが、どこで飲むかと言う事になって、結局水道橋の駅近辺の居酒屋さんに入る事になりました。

水道橋からお茶の水は総武線で一駅の距離なのであっという間にホテルに帰りつきました。

実は15日の学会では一般研究発表で私も発表する事になっていたのですが、 大きな不安要素があったのです。

私はこの学会が出来たときから縁があって、づっと研究発表をさせていただいています。

1回目はたまたま加圧トレーニング直前と直後に撮影できた、 血液画像の変化が面白いと言う事で紹介させていただいたのですが、2回目は加圧トレーニングによって人の不安度がどのように変化するのか、 と言う事を質問紙法を使って計測した結果を報告しました。

そして3回目から5回目は野球における投球から、 加圧トレーニングによるインナーマッスルトレーニングを体系化したいと考えてピッチングを中心に計測と研究を繰り返してきました。

1回目では加圧トレーニングによって球速がどの様に変化するのかを、 加圧トレーニングした群としない群で比較しました。

また2回目では、 同じ加圧トレーニングをしても圧の掛け方と負荷の掛け方の組み合わせで違う結果が得られる事を報告しました。

そして今回は投球に関する報告としては3回目であり、 私としては加圧トレーニングによるインナーマッスルトレーニング法の総括編として一区切りのつもりなのです。

主な報告内容としては、やはり同じ圧と同じ負荷でトレーニングする場合と、 段階的に圧と負荷の組み合わせを微調整する事で投手のストライクの率が大きく変わると言う内容です。

しかしあまりにも内容がマニアックであるために、 多くの人にその内容を理解してもらう事が困難なのです。

そして今回は今までの研究を総括すると共に、 新たなトレーニング法とその効果を報告すると言う内容であるため例年に無くスライドの量が多く、 8分と言う持ち時間の中で発表すると言う事が至難の業に思われたのです。

 

 

 

 

 

posted by kaatsu-master at 12:25| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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