《体のバランス》
昨日実業団の全国女子駅伝を見ていて気づいた事がありました。
それは5区の11.6キロを走ったホクレンの赤羽さんと言う選手の事です。
彼女はママさん選手として北京オリンピックにも出ていましたが、今回彼女の走りをテレビで見ていて感じた事は、
実に体全体のバランスが良いと言う事でした。
反面彼女に追いあげられる形で同じ5区を走った三井住友海上の大平さんは、後半どんどん体のバランスが崩れてきていました。
この体のバランスと言うのはどんな種目にでも重要な要素で、野球、ゴルフ、
テニスから格闘技まで全ての種目について大きな影響を与えています。
しかし特に陸上競技の長距離などでは、体のバランスが崩れていると時間経過と共に疲労を助長する結果につながります。
赤羽さんが普段どのようなトレーニングを行い、コンディショニングをしているのかは知りません。
ひょっとしたら元々バランスに恵まれた体を持っているのかも知れません?
しかし年齢を考えると日常的なコンディショニングがうまく出来ているのだと思います。
《筋トレとコンディショニング》
以前にもこのブログで触れましたが、
うちの施設でも加圧トレーニングとコンディショニングを一緒に行っているアスリートは何名かいます。
それは筋肉系、骨格系のバランスを取らずに筋力だけを向上させても、
高いパフォーマンスは望めないと言う私の経験から導き出した法則性から来る結論だからです。
陸上競技の、特に走る競技においては、短、中、 長を問わず全身のバランスとバランスの取れた筋力強化が高いパフォーマンスを発揮すると共に、 赤羽さんのように長年に渡る選手寿命をキープしてくれます。
筋トレやスキルの向上に主眼を置くことは重要ですが、 少なくとも昨日見た実業団の女子駅伝のレベルでは筋力強化と全身のバランスの双方がちゃんと出来ている選手と言うのは非常に少ない様に思えました。
若いうちは若さや柔らかさでごまかしがきくものなのですが、年齢と共にそのごまかしがきかなくなって来ます。
ゴルフの石川君やテニスの錦織君なども、今からそう言う認識を持ってそれぞれの種目に取り組んでいかないと、 長い選手生活を続けられなくなる可能性が出てくるかも知れません。