《加圧への誤解》
最近インストラクター講習受講を検討される方から問合せをいただく事が多くなりました。
この事は加圧トレーニングへの関心が高まり、ビジネスとして加圧トレーニングの導入を考える方が増えてきたと言う事なのでしょうが、
反面ご質問の内容についてちょっと返答に困るようなものも増えているのも事実です。
具体的な表現は避けますが、要約すると加圧トレーニングと何かを組み合わせて、スタジオを開設したいと言う内容になります。
そして問題となるのは、その何かなのです。
基本的に加圧トレーニングは他に何も無くても、加圧トレーニング専用のベルトがあればトレーニングが可能です。
しかし一般的には軽量のダンベルなどがあれば、軽い付加で高重量と同等以上のウェイトトレーニングが出来ると言う点に、
先ずその真価を見出す事が出来る訳です。
こういった加圧トレーニングの特性を理解できないうちに、加圧トレーニングに対するイメージが膨らんでしまい、 様々なトレーニング法やその他のスキルと加圧トレーニングを組み合わせると言う発想が出来上がってきます。
従って私が行うインストラクター講習の中では、あくまでも加圧トレーニングの本来の形と言うものを理解していただいた上で、 その何かの方法と加圧トレーニングをどう組み合わせるかを一緒に考えると言うスタンスを取っています。
また加圧トレーニングと組み合わせると言っても、必ずしも加圧ベルトを巻いて加圧した状態でその何かをすると言うだけではなく、 加圧トレーニングの前にやるのか、また加圧トレーニングの後にやるのかと言った事も方法論としては考えられる訳です。
また加圧トレーニングを行われる生活者の方々が、もっと加圧トレーニングについての正しい知識を持たれるようになれば、 その施設で提供されている加圧トレーニングの内容が適切なのか、不適切なのかが正しく判断され、 不適切なサービスを行っている施設は淘汰されていくようになるのだと思っています。
今さかんに加圧トレーニングの開発者の佐藤義昭氏が、加圧トレーニングに関する書籍を出していますが、 恐らく一般に正しい加圧トレーニングの知識を啓蒙しなければならないと言う、一種の責任を果たそうとしているのだと私は思います。
ビジネスチャンスとしてブームに乗る事は大切であり、結果我々の仕事も成り立っているのですが、 やはり安易なマーケティングに乗ったイメージだけで加圧トレーニングを歪められる事は避けたいものです。