2008年02月19日

日本加圧トレーニング学会の報告-2

《3回目以降の研究テーマ》

さて2回目の研究テーマに選んだ、加圧トレーニングで不安度がどのように変わるかと言うのは、予備的研究でしたので、 本来はある社会福祉法人の職員さん達を被験者に選んで、大学院で臨床心理を担当する教員の方との共同研究として継続される予定で、 大まかな実験デザインまで決まっていたのですが、時間的にどうしても多くの被験者を管理しきれないと言う事もあり、 計画倒れに終わってしまいました。

そこで改めてテーマを見直す事にしたのです。
今私が日々加圧トレーニングを通して直面している事柄の中で、明らかに加圧の効果を客観的に説明できる事にどのようなものがあるのか?

私が加圧トレーニングを最も創造的に活用している現場は実は某私立高校野球部なのですが、 当時投手の肘や肩の障害治療に加圧による特殊な方法を用いていました。
その方法を用いると、比較的短時間で肩や肘の痛みが楽になる事が判っていましたので、 加圧によってその痛みが取れた肩や肘で実際にボールを投げると、加圧をやる前とでは例えば速度に変化が出るのではないか?と言う疑問から、 3回目のテーマには加圧による球速の変化を選んだのでした。

ただ計測をした日が運悪く急激に冷え込んでしまった為に、思うような結果にはならなかったのですが、加圧をした人としない人では、 加圧をしなかった人は寒冷の為に球速が落ちたのに、加圧をした人では僅かですが速度があがり、 例え冷え込んでもそのことから来る肩のコンディション悪化が加圧で防げるらしいと言う事が説明されました。
またその事から結果的には球速にもポジティブな影響を与える事が確信できました。
ボールの速度と言うものは肩関節を構成する、いわゆるインナーマッスルの働きによるところが大きいと言われていますが、 コントロールも同じようにインナーマッスルの働きが大きいと言われています。

私は最近はやっているインナーマッスルのトレーニング(インナリング) にチューブを用いると言う方法に大きな疑問を持っていましたので、 チューブを一切使わないでもインナーマッスルを強化できる方法を加圧トレーニングに求めていました。そこで4回目のテーマには 『高校野球における加圧によるコントロールの向上』を選び、前回の球速の向上に引き続き野球部の指導者の協力を仰いだのです。

結果は予想通り良好でした。
加圧による肩のトレーニングの結果は前回の実験ではっきりしていましたが、今回は微妙に圧力と負荷を調整することで、 より肩のコンディショニングを良い状態にする事ができて、6人のうち30球のボールに対して最低で17球、最高で25球、 平均では30球中20球(66%)のストライクが取れると言う結果に結びつきました。
同じ加圧を用いても従来の方法では平均で30球中17球(57%)しかストライクが取れなかった事から、 その効果はかなり大きいと考える事ができるようです。

またこの結果は長い期間を経て得られるものではなく、たった1回の加圧トレーニングの結果だと言う点にも着目する必要があるでしょう。

最近は加圧トレーニングが色々な分野に応用できる事が知られて来ていますが、圧と負荷の微妙なバランスを調整する事で、 どうやらチューブを使ったトレーニングなどより遥かに優れたインナリングが加圧トレーニングを応用する事で出来るようになりそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

posted by kaatsu-master at 20:27| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月18日

日本加圧トレーニング学会の報告-1

《日本加圧トレーニング学会》

今年も東京大学で16日と17日に渡って 第4回日本加圧トレーニング学会総会≠ェ開催されました。

加圧トレーニングが様々な分野でブームとなっている影響もあってか、ここ1年くらいで学会の正会員数が倍増しているとの報告を聞き、 なるほどそうかと妙に納得したものです。

初日は学会長や大会長の講演に並んで、海外の研究者の講演があり、 まさに日本で生まれた加圧トレーニングのグローバル化を感じる事が出来ました。

その後『スポーツ競技と加圧トレーニング』と言うテーマで、現場で指導する指導者の発表とシンポジウムがあり、 初日のスケジュールが終了しました。

その後学内で会場を変えて懇親会が開かれましたが、やはり参加者が多く、立食はもちろんの事なのですが、 まさに立錐の余地も無い状況でした。

ところで私的にはちょっと嬉しいサプライズがありました。
それは学会長から『研究発表回数優秀賞』と言う証を授与された事でした。

「なんや、発表回数が多いだけかい」と言われるかも知れませんが、考えて見るとこの4年間、 特に2回目以降は自分なりに毎年テーマを決めて加圧トレーニングに取り組んで来ているだけに、 4回継続して発表出来たと言う事がとても嬉しく思えたのです。

2005年の1回目は、たまたま加圧トレーニングを治療に用いた際に、 治療の前後で位相差顕微鏡で患者さんの血液の像を撮ることができて、 それでドロドロ血液がサラサラになる事が判ったと言うシンプルな報告でした。

しかし2006年の2回目のテーマだった加圧トレーニングが精神不安に及ぼす影響≠ヘ本当はもっと大規模な研究になる予定でした。
しかし私の予測が甘かったこともあって、一定規模、一定期間、一定条件でデータを取り続ける事が困難であり、実験が継続できずに、 小規模かつ予備的なケース報告に止まってしまいました。

しかし今大会で東京大学医学部のチームが『加圧トレーニングの心理面に及ぼす影響』と言うテーマで、 鬱症状を持つ患者さんに加圧トレーニングを施す事で改善傾向が見られると言う報告があったので、 私の2回目の研究報告が継承されたように思われ、なんとなくほっとした様に思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

posted by kaatsu-master at 11:31| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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