2008年08月07日

加圧トレーニング特定資格者講習を終えて

《加圧トレーニング特定資格者講習のこと》

6月28日から始まったNPO法人東大スポーツ健康マネジメント研究会の主催による、加圧トレーニング「特定資格者」 養成講習会に参加しました。
この講習会開催の背景には色々な理由があったようです。例えばアメリカでの加圧トレーニングの普及をにらんだ国内指導者のレベルアップや、 従来からの既存資格者の啓発などもその理由だと考えられます。

私的にはやはり加圧トレーニングの指導者として、私の講習を受講していただく方々に常に先端の、かつ正しい情報を提供したい、 と言う点とまた私のトレーニングを受けていただく方々に対して、より良い質の加圧トレーニングを提供したいと言う思いからでした。 もちろん自分のトレーニングの質を向上させる事も受講理由に含まれています。

講習会は東京大学駒場キャンパスの校舎で行われ、4日間の理論講習の中で自分が学生に戻ったような、 不思議な気分を味わう事が出来ました。

講義の内容は多岐に渡り、また東大の教授を中心に充実した講師陣により、 今まで学会や論文などで明らかにされてきた加圧トレーニングに関する最先端の情報を元に、 さらに加圧トレーニング施術における注意すべき事柄などについてなど、かなり詳細な講義が行われました。

4日間の理論講習最終日にはしっかりテストも行われました。
このテストが曲者で、論述式で9科目のテストと言うのはかなり厳しく、90分の試験時間もあっという間に過ぎてしまいました。

このテストに合格しないと次の実技講習に進めないと言う事で、一応合格発表までに新幹線やホテルの予約など、 実技講習受講の準備をしていた自分にとっては、不合格であると大変困った事になってしまいます。
しかし結果は合格であり、その結果を聞いた時点でほっと胸をなでおろしたものです。

ただ理論講習の受講者が約70名であり、そのうちの1次合格者が10名に満たないとの事でしたので、 かなり厳しい評定であった事が伺われます。

もちろん講義の内容もかなりレベルが高く、また非常に特殊な内容なので、 単に講習を受けて勉強したら誰でも合格すると言う内容では決してありませんでした。

実技講習に行きますと、そこで1次合格者の顔ぶれが判ります。
医師の受講者が何名かいた中、合格者は僅か1名であった事と、全く初めての受講にも拘らず合格された方がおられたので、これも驚きでした。

自分の事を考えて見ますと、毎回の学会参加や或いはインストラクター養成講習の為に勉強する、 と言う機会が与えられていたからこそ一次合格できたのであり、 もし全く初めて理論講習だけで受験したのなら恐らく一次合格は難しかったと思いました。(※ 1次合格者以外は論文による追試が厳正に行われるとの事です)

そして最後の2日間の実技講習と試験を終え、加圧トレーニング特定資格者≠ニなったのですが、 やはり幾つになっても学ぶと言う事は大切な事だと実感しました。
また自分が興味を持っているジャンルの学習と言うものは楽しいものです。


《試験を受けること》

試験について私は今まで必要に迫られて色々な試験を受けて来ました。

かつて合格したものだけを思いつくままに上げて見ると、行政書士、建築士、宅建主任者、鍼師、灸師、マッサージ師、柔整師、 トレーニング指導士、ファイナンシャルプランナーなどが上げられます。
これらの資格についてトレーニング指導士以外の受験勉強や試験中に楽しいと思った記憶は殆どありません。

今回の特定資格者はおおやけの資格ではありませんが、講習中も興味深くそして楽しく受講できましたし、 テストそのものも楽しく受験する事が出来た事は大きな喜びでした。

加圧トレーニングと言うものは非常に大きな効果があるものですが、反面まだ未知の部分が殆どの分野でもあります。
従って指導する側も常に学習し、かつ研究すると言う態度が必要な事は言うまでもありません。

確かにブームは少なからず我々にも影響を与えていますが、決してブームに左右される事なく加圧トレーニングの指導、 研究そして実践に努めて行きたいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2008年07月16日

北浜の施設がスタートしました

《加圧・コンディショニング/シンセティック》

7月14日、大阪市中央区淡路町2丁目1番10号 ユニ船場207号室において加圧トレーニング、コンディショニングの施設『加圧・ コンディショニング/シンセティック』がオープンしました。
と言ってもまだスタッフも決まらず、結局私が一人で何もかもやっていると言う状況です。

1週間前にすでに予約を入れてくれた方もおられましたが、何故か予想通りすっぽかされました。
一見丁寧な言葉使いで紳士っぽく思えた方からの予約でしたが、全く何の連絡もなくすっぽかしです。
面白いのはすっぽかすだろう人が予測できると言うことです。
これは今まで長年予約を受けて仕事をしてきた事で養われた 勘 とでも言うのか、何故か判ってしまう事が多いのです。
私は予約をすっぽかすと言う不見識な行為は先ずした事がありませんので、すっぽかす側の心理はよく判りませんが、 すっぽかされる側としては非常に不愉快なものです。

さてそんな不見識な輩の事はさておき、 初日にも関わらず本当に来ていただきたい人に来ていただく事が出来たのでとても嬉しく思いました。

私にとって来ていただきたい人と言うのは、私の知識や経験、技術を必要としていただける方の事です。

それは何も特別なスポーツ選手とか言うのでは無く、一般の方でも全く同じ事で、加圧トレーニングに例をとって言うのなら 「加圧トレーニングなら、何でも良いからやってみよう」と、冷やかし半分で来られるのではなく、 「同じお金を払って加圧トレーニングを受けるのなら、あそこで、あの指導者に受けたい」と思っておいでいただける方に来ていただける事です。

例えば富田林の施設では、加圧トレーニングを始めてから4年程になりますから、殆どの利用者の方がそう言う方ばかりです。
しかし北浜の施設は従来講習会場としてしか使われていませんでしたから、一般の方においでいただくとなると、 全くの初めてと言う事になります。

もっとも治療の施設としては、約3年間4年程前まではこの場所でも開業していましたので、 ひょっとしたらその事を覚えていて下さる方もおられるかも知れません。

いずれにせよ私自身の希望としては私の知識、経験、 技術を必要とした上で相互に信頼関係が結べる方にお出でいただける施設となる事を望んでいます。

nb.biseiさん
上宮太子高校野球部の指導者並びに部員の皆さん
日本護身術協会富田林教室 練習生の皆さん
革oiceさん
そして富田林の患者様と施設利用者の皆さん

今回北浜での施設をオープンするにあたり、実に多くの方々に有形、無形のご協力とご理解をいただきました。 この場を借りて感謝の意を表します。ありがとうございました。


 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2008年06月26日

大阪、北浜施設オープン詳細-1

《詳細が決まってきました》

当支部が大阪市中央区に加圧トレーニングの施設を開設する事を、ホームページなどで告知してから多くの方々から問合せをいただき、 本当にありがとうございます。

当初は富田林の施設との兼ね合いから週2回の稼動をと考えていましたが、 周囲のご理解とご協力を得て下記のとおりに施設を稼動できる事になりました。

施設の名称:『加圧・コンディショニング/シンセティック』
施設の場所:『大阪市中央区淡路町2-1-10 ユニ船場207号室』
施設の稼動時間:祝、祭日を除く『毎週月曜、水曜、金曜/午後3時より10時まで』
                     ※但し最終チェックインは午後9時となります。

《トレーニング費用等について※消費税別途》

一般メンバー(入会金50,000円)
   ・上肢のトレーニング(4,000円)
   ・下肢のトレーニング(4,000円)
   ・上肢下肢のセットメニュー(6,000円)

学生メンバー(入会金35,000円)
   ・上肢のトレーニング(2,800円)
   ・下肢のトレーニング(2,800円)
   ・上肢下肢のセットメニュー(4,200円)
    ※但し社会人入学の学生や専門学校生は含みません。

一般ビジター
   ・上肢のトレーニング(6,000円)
   ・下肢のトレーニング(6,000円)
   ・上肢下肢のセットメニュー(9,000円)

学生ビジター
   ・上肢のトレーニング(4,200円)
   ・下肢のトレーニング(4,200円)
   ・上肢下肢のセットメニュー(6,300円)
   ※但し社会人入学の学生や専門学校生は含みません。

体験コース(一人1回のみ)5,000円(学生、一般の区別はありません)
   ・上肢(3点セット+ベンチプレス) 下肢(3点セット+スクワット)

回数チケット制(10回分の料金で12回のトレーニング)
   ・一般メンバー:上肢+下肢セットのみ 60,000円/12回=5,000円/1回
   ・学生メンバー:上肢+下肢セットのみ 42,000円/12回=3,500円/1回
   ・一般ビジター:上肢+下肢セットのみ 90,000円/12回=7,500円/1回
   ・学生メンバー:上肢+下肢セットのみ 63,000円/12回=5,250円/1回

加圧ウォーキング(ノンウェイトでの上肢加圧とカーディオマシンの特化メニュー)
   ・一般メンバー(入会金50,000円)
     上肢+下肢の加圧ウォーキング(5,000円/1回)
     上記の回数チケット(50,000円/12回 4,166円/1回)
   ・学生メンバー(入会金35,000円)
     上肢+下肢の加圧ウォーキング(3,500円/1回)   
     上記の回数チケット(35,000円/12回 2,916円/1回)
   ・一般ビジター
     上肢+下肢の加圧ウォーキング(8,000円/1回) 上記の回数チケット(80,000円/12回 6,666円/1回)
   ・学生ビジター
     上肢+下肢の加圧ウォーキング(5,600円/1回)   
     上記の回数チケット(56,000円/12回 4,666円/1回)

※従来から富田林で会員登録されすでにチケットを購入されている方は、 北浜でも同様にそのチケットを使用してトレーニングを受ける事が出来ます。
※北浜の施設開設に伴い、一部料金が変更されています。該当する部分は現在のチケットが全て消費された時点で、 新料金が適応されますのでご了承下さい。

 


 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2008年05月30日

大阪市中央区に加圧スタジオ開設のお知らせ

大阪市中央区に加圧スタジオ開設》

当加圧トレーニング富田林支部では、大阪市内の方が便利であるにも関わらず、 富田林まで来ていただいてトレーニングされている利用者の方や、大阪市内からお問合せいただく方々の利便性を考慮し、7月中旬 (目標7月15日)をめどに週2回月曜日と木曜日の午後、15時時頃から20時頃(最終受付)までの時間帯、 大阪市中央区淡路町にも加圧トレーニングスタジオを開設を予定しています。

元々この場所は、有限会社東洋物療研究所の大阪中央セミナールームとして使用していた自社所有の事務所ですが、 スペース的には多少の狭さは気になるものの、 トレーニング機器を配置してもパーソナルトレーニングのスペースとしては充分その用途に耐えるものです。

現在加圧トレーニング機器以外の、トレーニングに使用するトレーニング機器の選定に入っていますが、富田林支部のシンセティック・ セラピー&コンディショニングプラザ同様、加圧トレーニングの効果を最大限に引き出せる設備とトレーニング内容にしたいと考えています。

最近増えている加圧トレーニングスタジオでは、 ウェイトトレーニングを行わないで加圧トレーニングと様々な運動を組み合わせるサービス内容が多いようですが、 当施設ではあくまでもベーシックな加圧によるウェイトトレーニングを中心とし、 女性向けのシェイプアップも出来るサービス内容を予定しています。

また場所柄、一般のOL、サラリーマンの方はもとより、 富田林の施設同様アスリートの競技力向上などにも対応していきたいと考えています。

反面従来富田林の施設で月曜日、木曜日を中心にご利用いただいていた方にはご迷惑をおかけしますがご容赦願います。

と言う事でお知らせを終わります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2008年05月12日

加圧トレーニングとのコラボレーション

《加圧トレーニングとの組み合わせについて考える》

最近加圧トレーニングの施設が増加してきました。
もちろん私も加圧トレーニング(准)統括指導者として、加圧トレーニングインストラクターの養成にも力を入れているのですが、 どうも最近の傾向として加圧トレーニングの本来のトレーニングの形から乖離したサービスを提供する施設が増えている傾向にあるようです。

確かに加圧トレーニングは色々な活用方法があり、一般の健康維持を目的とするウォーキングや様々な種目、 またトレーニング器具とのコラボレーションが考えられます。
ところがウォーキングを例にとると、加圧ベルトを下肢に着けてただ歩くだけと、 下半身全体を使えるような正しいフォームや方法でウォーキングするのとではその効果にかなりの違いが出てきます。 (例のクネクネ歩きは問題外)

また加圧トレーニングとして、様々なトレーニング器具や用品を使用する際には、 加圧トレーニングと併用する事でその効果を増強できるものもあれば、 加圧トレーニングの持つ本来の効果を落としてしまう可能性もあると言う事を考える必要があります。

そう言う場合は適正な加圧トレーニングの後でその器具を使用するとか、反対にその器具を使用してから加圧トレーニングをするなど、 加圧トレーニングの効果を最大限に引き出す為の可能性について充分に検討する必要が出てきます。

確かに加圧トレーニングとのコラボレーションで、従来に無かった効果が出ると思われるトレーニング器具や用品もあるようですが、 それとて加圧トレーニングに熟知するだけではなく、 その器具の使用法やそのトレーニングの方法自体も熟知していなければ大きな効果は期待できません。

私の施設では、やはりその人にあった適正な圧力と適正な不可で筋力トレーニングを行う事を基本に置き、それぞれの競技や種目、 或いは利用者のニーズとウォンツにできるだけ添えるように考えた上でサービスを提供していますし、 またインストラクター養成の際にも留意しています。

今は場所によって、加圧トレーニングと名前を出せば人が集まる様ですが、 加圧トレーニング本来の効果が出なければそれは詐欺にも等しい行為だと私は思います。

少なくとも私や私の周辺の施設ではそう言う事が無いようにありたいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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2008年03月17日

加圧トレーニングと水分補給

《脱水症状の事》

加圧トレーニングがその強度によって、体内の水分と糖分を消耗する事は知られています。
私の施設でもトレーニング中に脱水症状を起こす方がまれにおられますし、 また私自身もトレーニング中に突然ノドが乾く事を体験する事があります。
従ってトレーニングをされる方の日常的な水分量を把握する事は、加圧でパーソナルトレーニングを行う上において非常に重要なことなのです。
最近は体組成の計測が比較的簡単に出来るようになったので、 トレーニングをされる方が日常的に充分な水分補給をされているかどうかを知る事は、加圧トレーニングを行う場合に重要な指標となります。

ところでこれからの季節、屋外競技などのコンディショニングに加圧トレーニングを用いる場合は、 とても水分補給に気を使わなければなりません。

先日もクロスカントリー大会の選手に帯同した時の事です。
出場する距離は短いものであり、朝会場についた時点で気温も低く、多くの水分を取りすぎるとスタート直前にトイレに行きたくなると困るので、 選手が欲しがらなかったこともあって、ことさらに多くの水分を取る事もなく、 いつもより特に念入りに加圧を使ったコンディショニングを行いました。
ところがスタート頃には随分と気温があがり、真冬のレースとは違ってポカポカとよい感じになってきたのです。

そしてレースが始まったのですが、クラスは違いますが2名の選手の様子がおかしいのです。
結果は惨憺たるもので、一人は上位入賞間違いなしと思っていたのですが、なんと自己最低の記録と順位になってしまいました。

もちろんもう1名の選手も同様で、2月の試合でかなり成績を上げてきていたので、 今回の試合にはかなりの向上を期待していたのでしたが、結果は前回を遥かに下回る成績でした。

もちろん敗因は言うまでも無く、脱水症状≠ナす。
二人ともいままで幸いひどい脱水症状の体験がありませんでしたが、今回は特別で一人は体が思うように動かなかったと言うし、 もう一人は途中意識がなかったと言っていました。

急に気温が上昇した事は他の選手にも影響を与えていたようで、 明らかに脱水症状と見られる症状で救急車に運ばれていった選手もいましたが、 今回のこちらの選手の敗因は加圧トレーニングによる水分の消耗と急激な温度上昇を読みきれなかった事にあります。

フルマラソンなら早めに、かつ頻繁に水分を摂る事でかなりカバーできるかも知れませんが、 3キロや5キロと言った距離では途中で水分を補給する事は難しいですから、結局スタート時点の体内の水分量、 それも細胞内の水分量が適正であるかどうかを常に考えておかなければならない、と言う大きな教訓になりました。

今年の正月の箱根駅伝で、ゴールを目前にして脱水症状で倒れた選手の姿をテレビで見られた方も多いと思いますが、 冬場でも気温の上昇が選手の水分を予想以上に奪います。
夏のレースでもここまでの脱水症状は、私も選手達も経験がなかったのですから悔しい反面、貴重な体験であったとも思っています。

私は野球以外にも陸上競技の選手も見ていますが、特に陸上競技では下半身を主体としたコンディショニングを行う関係上、 この時期レースの直前にどこまで水分が消耗されているかを見極める事は加圧をやっていない時以上に重要である事を思い知った体験でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2008年02月19日

日本加圧トレーニング学会の報告-2

《3回目以降の研究テーマ》

さて2回目の研究テーマに選んだ、加圧トレーニングで不安度がどのように変わるかと言うのは、予備的研究でしたので、 本来はある社会福祉法人の職員さん達を被験者に選んで、大学院で臨床心理を担当する教員の方との共同研究として継続される予定で、 大まかな実験デザインまで決まっていたのですが、時間的にどうしても多くの被験者を管理しきれないと言う事もあり、 計画倒れに終わってしまいました。

そこで改めてテーマを見直す事にしたのです。
今私が日々加圧トレーニングを通して直面している事柄の中で、明らかに加圧の効果を客観的に説明できる事にどのようなものがあるのか?

私が加圧トレーニングを最も創造的に活用している現場は実は某私立高校野球部なのですが、 当時投手の肘や肩の障害治療に加圧による特殊な方法を用いていました。
その方法を用いると、比較的短時間で肩や肘の痛みが楽になる事が判っていましたので、 加圧によってその痛みが取れた肩や肘で実際にボールを投げると、加圧をやる前とでは例えば速度に変化が出るのではないか?と言う疑問から、 3回目のテーマには加圧による球速の変化を選んだのでした。

ただ計測をした日が運悪く急激に冷え込んでしまった為に、思うような結果にはならなかったのですが、加圧をした人としない人では、 加圧をしなかった人は寒冷の為に球速が落ちたのに、加圧をした人では僅かですが速度があがり、 例え冷え込んでもそのことから来る肩のコンディション悪化が加圧で防げるらしいと言う事が説明されました。
またその事から結果的には球速にもポジティブな影響を与える事が確信できました。
ボールの速度と言うものは肩関節を構成する、いわゆるインナーマッスルの働きによるところが大きいと言われていますが、 コントロールも同じようにインナーマッスルの働きが大きいと言われています。

私は最近はやっているインナーマッスルのトレーニング(インナリング) にチューブを用いると言う方法に大きな疑問を持っていましたので、 チューブを一切使わないでもインナーマッスルを強化できる方法を加圧トレーニングに求めていました。そこで4回目のテーマには 『高校野球における加圧によるコントロールの向上』を選び、前回の球速の向上に引き続き野球部の指導者の協力を仰いだのです。

結果は予想通り良好でした。
加圧による肩のトレーニングの結果は前回の実験ではっきりしていましたが、今回は微妙に圧力と負荷を調整することで、 より肩のコンディショニングを良い状態にする事ができて、6人のうち30球のボールに対して最低で17球、最高で25球、 平均では30球中20球(66%)のストライクが取れると言う結果に結びつきました。
同じ加圧を用いても従来の方法では平均で30球中17球(57%)しかストライクが取れなかった事から、 その効果はかなり大きいと考える事ができるようです。

またこの結果は長い期間を経て得られるものではなく、たった1回の加圧トレーニングの結果だと言う点にも着目する必要があるでしょう。

最近は加圧トレーニングが色々な分野に応用できる事が知られて来ていますが、圧と負荷の微妙なバランスを調整する事で、 どうやらチューブを使ったトレーニングなどより遥かに優れたインナリングが加圧トレーニングを応用する事で出来るようになりそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2008年02月18日

日本加圧トレーニング学会の報告-1

《日本加圧トレーニング学会》

今年も東京大学で16日と17日に渡って 第4回日本加圧トレーニング学会総会≠ェ開催されました。

加圧トレーニングが様々な分野でブームとなっている影響もあってか、ここ1年くらいで学会の正会員数が倍増しているとの報告を聞き、 なるほどそうかと妙に納得したものです。

初日は学会長や大会長の講演に並んで、海外の研究者の講演があり、 まさに日本で生まれた加圧トレーニングのグローバル化を感じる事が出来ました。

その後『スポーツ競技と加圧トレーニング』と言うテーマで、現場で指導する指導者の発表とシンポジウムがあり、 初日のスケジュールが終了しました。

その後学内で会場を変えて懇親会が開かれましたが、やはり参加者が多く、立食はもちろんの事なのですが、 まさに立錐の余地も無い状況でした。

ところで私的にはちょっと嬉しいサプライズがありました。
それは学会長から『研究発表回数優秀賞』と言う証を授与された事でした。

「なんや、発表回数が多いだけかい」と言われるかも知れませんが、考えて見るとこの4年間、 特に2回目以降は自分なりに毎年テーマを決めて加圧トレーニングに取り組んで来ているだけに、 4回継続して発表出来たと言う事がとても嬉しく思えたのです。

2005年の1回目は、たまたま加圧トレーニングを治療に用いた際に、 治療の前後で位相差顕微鏡で患者さんの血液の像を撮ることができて、 それでドロドロ血液がサラサラになる事が判ったと言うシンプルな報告でした。

しかし2006年の2回目のテーマだった加圧トレーニングが精神不安に及ぼす影響≠ヘ本当はもっと大規模な研究になる予定でした。
しかし私の予測が甘かったこともあって、一定規模、一定期間、一定条件でデータを取り続ける事が困難であり、実験が継続できずに、 小規模かつ予備的なケース報告に止まってしまいました。

しかし今大会で東京大学医学部のチームが『加圧トレーニングの心理面に及ぼす影響』と言うテーマで、 鬱症状を持つ患者さんに加圧トレーニングを施す事で改善傾向が見られると言う報告があったので、 私の2回目の研究報告が継承されたように思われ、なんとなくほっとした様に思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2008年01月29日

筋肉のバランスのこと

《はじめに》

早いもので1月もあっと言う間に26日になりました。
2月16日と17日はまた日本加圧トレーニング学会を控え、 私は今年も去年に続き加圧トレーニングがピッチングに与える影響に関する発表を行う予定で、先日やっと発表用のスライドが出来上がりました。
我々のように個人で細々とやっている施設では、まとまった被験者を用意したり、或いは計測に必要な器具なども自由になりませんし、 また大きな規模の計測を一定期間持続的に続ける事も困難です。
しかし反面、大きな大学や病院、または研究機関などでは出来ないような発想、創造力を使ってより実際に役立つ方法論を考え、 それを実証する事はやっていてとても楽しいし、やりがいのある事だと思い、毎年テーマを決めて研究に取り組んでいます。

筋肉のバランスについて》

当施設では筋肉の量を測る事の出来る『体組成計』を導入しています。
この機器を導入した目的は最近需要の多い女性のシェイプアップトレーニングの際に、全身の体脂肪や骨量、体水分量、 筋肉量などが加圧トレーニングでどのように変化していくか、と言う客観的な数値を取る必要が出てきたからです。
またアスリートにとってはその種目に応じて、バランスよく筋肉が発達しているかどうかは非常に重要な事で、 左右の上肢や下肢の筋肉の量が部位別に測れることは、トレーニングをプログラムしていく上で非常に重要な事です。

そこで自分を含めて必要に応じて計測をしています。
例えば私の場合などは、右下肢の筋肉量と左脚の筋肉量とでは若干ですが左脚の筋肉量の方が多いことが判りました。
その理由は、わたしが長年に渡り続けて来た武道のせいだと思います。
立ち技系の武道、格闘技においては当然蹴りが多様される訳ですが、脚にも利き脚があります。
私の場合は右が利き脚なので右の前蹴りや回し蹴りを多く使います。
すると軸足となる左脚へ多く重心が掛かる事になるので、筋トレなどでは左右均等に負荷をかけているつもりなのですが、 いざ計測して見ると微妙な差となって現れてきます。

先日駅伝の都道府県代表選手(1名)を計測させてもらいましたが、 ものの見事に左右の下肢の筋肉量はコンマ以下まで同じ数値を示していました。
これは種目として左右の脚を殆ど均等に使うと言う事と、加圧による筋トレ以外にトレーニングに来るたびに体全体の骨格系、 筋肉系のバランスを整えるコンディショニングを行っている成果だと思います。

これはたまたまこう言う種目の選手だからこう言うバランスが必要だと言う事になりますが、 同じ陸上競技の選手でも高跳びなどの選手ではやはり左脚の筋肉量が多くなっている事が考えられます。

また下肢の筋肉量と上肢の筋肉量のバランスを考える必要も出てきます。
当然上肢より下肢の筋肉量が多い事は誰でも理解できると思うのですが、 例えば走ると言う競技でも短距離では長距離より上半身の筋肉を使う率が多くなります。
しかしマラソンなどの長距離でも上半身の筋肉を使わない訳ではないのですが、当然短距離とはその比率が変わってきます。

こう言う機器を使うことで今まで経験で判断したり、下肢や上肢の周囲径を測るなどというアナログな方法で処理していた事が、 さらに詳細な数値で客観的に判断できることは大切なことです。

一般の方には個々までの計測は不要だと思いますが、 記録を伸ばしたり成績を上げるためには今後こう言う計測と言うものが当たり前になって来るのかも知れません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2007年12月27日

1年を振り返って

《1年を振り返って》

今年も1年が過ぎようとしています。

特に今年は加圧トレーニングブームに入ったと言うか、 宣伝が行き届いたおかげで加圧トレーニングに興味を持つ人が増えた事は喜ばしいことでした。
反面加圧トレーニングについて誤った認識が広まった事も事実です。
以前のブログでダイエットに関する思い違いの事は書きましたが、ダイエット以外にも誤った認識はあります。
これらの誤解について考えて見ると、どうも多くの人は楽をして体を鍛えたいとか、楽をして健康を維持したいと思っているようです。

そこで加圧トレーニングの5分や15分と言う短時間での効果に引かれる人が多いようなのですが、 実際は加圧トレーニングイコール楽して健康維持とは言い切れません。

やはりそこには継続すると言う事と、短いけれど加圧特有のしんどさに耐えると言う試練もある訳です。
もちろん最初からしんどい事をすると誰も続けてくれませんから、 トレーナーとしてはアスリート以外の一般の方に対しては出来るだけ楽に苦痛無く入っていくように心がけています。
でも慣れてくるに従って必要な範囲で徐々にトレーニングの強度は上がってきますので、それなりのしんどさは伴う事になります。

また加圧トレーニングだけやっていれば良いかと言うと必ずしもそうとは言えません。
健康維持のために運動をすると言う観点からすると、全身を支える筋肉に刺激を与える筋力トレーニングと、 心肺機能に刺激を与える有酸素運動はどちらも必要だと考えられるからです。

最近は活性酸素の有害な作用などの点で、昔より有酸素運動に対する評価は下がってきたようですが、これも程度の問題で、 やはりどちらも必要である事には変わりありません。

もちろん加圧トレーニングで有酸素運動を行うと言う事も可能であり、 私自身は通常の加圧トレーニング以外に加圧を用いた有酸素運動も時々取り入れていますが、 この場合は明らかに筋力トレーニングとは区別しています。

加圧トレーニング自体は創始者の佐藤義昭氏が40年余の歳月をかけて開発されたものではありますが、 その有効な活用法についての研究はまだまだ端緒についたばかりだと言える訳で、 我々のような加圧トレーニング実践者や研究者が体験と経験を蓄積しながら、さらに完成度を高めていく必要があると考えています。

いずれにせよ来年もまだまだ加圧トレーニングの知名度は上がっていくでしょうから、 それにつれて加圧に関する過信や誤った認識が広まらないように我々指導者が心がけていく必要があるでしょう。


 

 

 

 

 

 

 

 

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