随分長い間このブログを更新していませんでした。
特にサボっていた大きな理由がある訳ではありません。
しいて理由を上げるとすると、書く気にならなかっただけかも知れません。
私はこのブログ以外に、複数のブログを立ち上げていますが、それらのどれもが殆ど休業状態でした。
ブログをサボっているからと言って、加圧トレーニングに関する研究、開発や仕事までサボっている訳ではないので、しばらくブログを離れていた間に思った事を少し書いてみたいと思います。
もともとこのブログは、読者を意識して書いたものではないので、誰に向けて書かれているか、という点があいまいです。
従って読んでくれる人がいたとしたら、それぞれの立場によって受け取り方は違ってくると思います。
例えばトレーニーとしてどこかの加圧トレーニングの施設に通っている方や、インストラクターとして活動している方。
またはこれからインストラクターの資格を取ってそれを仕事としようと考えている方など。
恐らくそれぞれの立場で受け取り方は違うと思うのですが、とりあえず興味があれば読んでみて下さい。
『これからの加圧トレーニングを考える』
◎社会から必要とされる施設であるか?またそれなりの可能性を秘めているか?
9月18日と19日の2日間に渡って、加圧トレーニング富田林支部(以下当支部)が中心となって『スキルウォーク』の指導者養成講習会を開催します。
スキルウォークについて関心がある方はどうか検索して調べて下さい。
昨年も11月にスキルウォーク協会の協力を得て、同様の講習を開催しました。
当支部がこの講習を開催する理由は、私自身が加圧トレーニングとスキルウォークをコラボレーションさせる事で、多方面で高い効果を得てきたからに他なりません。
元々加圧の業界には、加圧ウォークと言う言葉があり、商標登録もされている様です。
しかし実体と言えば「加圧してガシガシと歩かせたら太ももが太くなりました」と言う大学の先生の実験報告が元になっています。
それはそれで良いのですが、実は歩き方によって使われる下肢の筋肉には随分と違いがある様で、歩き方を間違うと、足首や、膝や、股関節や、腰などを痛める危険性があると言う事を運動指導を行う者が事前に理解しておく必要がある訳です。
まして高齢者にウォーキング指導をするときはなおさらであり、単に加圧ベルトを下肢に巻いて「さあ歩け歩け」と言うのは、実はとても乱暴な話なのです。
当支部では5年以上前から中高年の方に向けて、このスキルウォークの指導と合わせて、トレッドミルを用いた加圧ウォークを実施ししていましたが、大半の方(60代〜70代)が1ヶ月から3ヶ月の間に足腰が強化され(特に股関節のスタビライザー強化)、すぐにつまづいたり、よろめいたりしていた人が、安定して歩けるようになりました。
この方法で太ももが太くなったかどうかは判りませんが、実際の歩行状態と太ももの太さにはあまり相関関係が無いように思えますので、評価の対象とはなりにくいですが実際的な加圧ウォークの効果を云々するのであれば、歩行に関するいわばQOLの向上があったかどうかを検討するべきだと思います。
そう言う視点で当支部では、当支部に所属されている加圧トレーニングインストラクターに向けて、このスキルウォークの技能を身につけ指導者資格を取得する事を推奨し始めたのです。
効果としてはこの他にも、野球部員、陸上部員等に対して短時間で走行速度を上げる等の効果も多く実証しています。
文章が長くなるのでこの辺で結論を言いますと、少なくとも中高年の加圧トレーニー対して、歩行状態の改善などを含めた 具体的なQOLの向上が提供できるかどうかか、この辺がその施設が社会から必要とされる施設となり得るかどうかにつながって来ると私は考えています。
もちろん加圧無しでもそう言った事は実現できるかも知れませんが、加圧を用いる事の絶対的な強みは、目標とする状況への到達速度が圧倒的に速いと言う点にあります。
これらはリハビリテーションと言うのではなく、あくまでも健常者の方が加齢によるQOLの低下を遅らせたり、或いは改善したり出来ると言う事なのですが、多くの生活者の抱える問題を考える時、加齢によるQOLの低下を遅らせたり、改善したりする為のプログラムを持っているかどうかがこれからの加圧トレーニングインストラクターのあるべき一つの姿だと言えるでしょう。
ウォーキングに限らず、加齢に伴うQOLの低下を、様々な方法と加圧トレーニングが効果的に結び付く事によって従来に無かった効果が現れる事は疑うべくも有りません。
しかし残念ながら現在巷で氾濫する、○○+加圧トレーニングの中には、全く相乗効果が期待できないものや、加圧トレーニングの効果を低下させるものも沢山存在する事も事実なのですが・・・。