2009年05月15日

加圧トレーニングとCOPD

《COPDのこと》

最近良く聞く医療用語にCOPDと言うのがあります。
このCOPDは簡単に言うと特にに喫煙により肺に慢性炎症が生じ、これにより、肺胞の破壊や気管支粘液腺の肥大が起き、その結果息切れを生じたり、咳や痰が増加する病気を言います。

以前肺気腫と呼ばれていた病気と慢性気管支炎と呼ばれていた病気は、それぞれが合併することが多く、この二つによる閉塞性肺疾患を合わせてCOPDと呼ぶようになりました。

厚生労働省の統計によると、2005年に14,416人(全死亡数の1.3%)がCOPDにより死亡し、死亡原因全体の10位といわれ、男性に限ると7位を占めると言われています。

この疾患は特に現在タバコを継続的に吸っていなくても、過去に一定期間吸っていた事でも起こると言われています。

 

《加圧トレーニングとCOPD》

さて本題ですが、最近私の加圧トレーニング施設でもこのCOPDが疑える男性の利用者の方が複数名おいでになります。

何故そんなことが言えるのかと言うと、加圧トレーニングを一定期間継続してもトレーニング中の息切れが直らないことなどからその症状が疑えるのです。

喘息にも運動誘発性喘息といわれるものがありますが、ひどい場合このCOPDは階段を数段上がっただけでも息切れがするようで、加圧トレーニングで特に有酸素系の運動をしていなくても、たとえば腹筋運動などでも息切れを起こして運動が続けられなくなるようなケースです。

このような場合、息切れの割には心拍数は極端に上がっていない場合が多いようです。

当然当施設ではこのような利用者の方には病院の呼吸器内科の受診をお勧めしています。

しかしこの疾患に関しては絶対にタバコを辞めない限り悪化の一途をたどる訳ですから、最終的に「どうしたらタバコを辞められるのか」と言う話になってきます。

私自身は現在タバコを吸わないので、禁煙で苦しんだ記憶がありません。
しかし今習慣的にタバコを吸っている人が理由の如何を問わず、簡単にタバコを辞められるとも思えません。

加圧トレーニングに限らず、COPDなるまでならタバコを吸っていても激しいスポーツができるという人は沢山います。

年齢によるものか、それとも今までタバコを吸ってきた量によるものなのかは判りませんが、やはり継続してトレーニングを快適に続けようとするのならタバコは辞めると言う選択をせざるを得ないように思います。

そういえば加圧トレーニングの指導者が集まる場所で、堂々とタバコを吸っている古い指導者を見かける事があります。

日本加圧トレーニング学会としては禁煙を宣言しているくらいですから、やはり指導者の自覚としてタバコは辞めていただきたいと思います。
もしどうしても吸いたいのなら、トイレで隠れて吸って欲しいものです。

冗談はさておき、最近は喫煙者が肩身の狭い思いをするようになって来たと言うのに、世相に逆らって女性の喫煙者が増えています。

恐らく加圧トレーニング愛好者の女性の中にも、少なからず喫煙者が潜在しているのかも知れませんが、もしCOPDの症状に該当するような症状が現れたら、病院を受診した上で思い切って禁煙にチャレンジするべきだと思います。

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2009年04月30日

最近の加圧トレーニング事情_1

《価格とクォリティ》

最近大阪でも随分加圧トレーニングの施設が増えてきた。
それはそれで喜ばしい事なのだが、残念な事に施設の増加に伴い質の悪いサービスを提供する施設が増加していると聞く。

例えばアップクンだけでやっているある施設では、設定圧の決定はどころか圧を計測する事も無く、ただ「きつくありませんか」と聞くだけで適当にベルトを巻いてトレーニングさせると言う事である。

また加圧マスターを使っている施設でも、初めて来た人にいきなり200oHGを超えるような圧力をかけてトレーニングさせていると言う。
また「今どれくらいの圧力ですか」と聞くと、「教えられない」と言って答えてくれないと言う。

果たしてこう言う施設ではインストラクターは適正圧を出す事が出来ないのだろうか、それとも高い圧でいきなりトレーニングをさせる事で、お客さんに満足感を与える事が良いことだと思っているのだろうか。

私も今まで多くの加圧トレーニングインストラクターを養成してきたが、講習の度に「適正圧、適正圧」と口を酸っぱくして言い、実習にも時間を割いているので、私の言う事をちゃんと守ってくれている施設では自身を持って適正圧を導き出し、お客さんにきちっと説明もしていることだと思う。(正直、ちゃんとやっているかどうかが不明な施設が僅かながらでもあるのは残念である。)

また大阪全体で見ると、トレーニング料金の安い施設が増えだしてきているようで、この価格の低さとサービスの質というものが比例しているような傾向が見て取れる。

安かろう悪かろうだと言えるのかも知れない。

先日も当支部に属する施設の指導者から「私たちは先生に教えられた事に忠実に、標準圧や適正圧を重視してやっている、しかし他の施設で体験した人から、お宅は圧が低いんですねと馬鹿にしたように言われる事が多い、これはおかしいのではないですか」と言われた。

まさにこれはおかしい。おかしい事が加圧トレーニングの業界ではまかり通っているのである。

特に大阪のお客さんと言うのは、安い物に飛びつく習性があるようで、新しい施設が出来て、今まで通っていた施設より値段が安いと、すぐにそちらに変わってくると言う。

つまりサービスの質と料金のバランスを見るのではなく、安い事が良い事だと言う価値観が強いようなのである。

しかしバッタ屋ではあるまいし、こと加圧トレーニングにおいてはこの論理は通用しない。

先の例で言えば、圧も測らずに適当にアップクンを巻いてトレーニングをさせたり、初心者に200oHGを超えるような圧力をかけてトレーニングさせるような施設は危険と言う以外の何者でも無く、お客さんからお金を貰うだけの価値はないと思う。

加圧トレーニングのサービスの価値と言うのは、その場その場の満足度云々ではなく、あくまでも3ヶ月、6ヶ月、1年、2年と継続していく事で、そのトレーニング年数に応じて体が変わっていくものでなければならないと思う。

やはりまだまだ一般の人たちには加圧トレーニングに関する情報は不足しているから、良い施設も悪い施設も、つまり味噌も糞も一緒にされているのだろうし、不良施設ではインストラクターの無知とお客さんの無知が重なり合って、本来の加圧トレーニングとはかけ離れた訳の判らないものが横行しているのだと思う。

おかげさまで私の施設では、トレーニングの質を重視する方が継続して加圧トレーニングを継続されている。

質なんかどうでも良いから安かったら良いとか、おしゃれな施設だったら良いと言う様な人は来ないし、たまに体験で来ても先ず入会する事は無い。

そう言う人は当施設の会員としてふさわしくないからである。

お客さんも施設を選ぶだろうが、うちでも客を選ぶ。

ただお客さんが加圧トレーニングの事を詳しく知らないのは仕方が無いから、誤った判断基準で施設を選ぶ事があるかも知れないが、加圧トレーニングの初歩の初歩も理解していないインストラクターがいて、客の無知に付け込んで商売をしているのを見るにつけ、やりきれない気持ちになるのは私だけではないと思う。

 

 

 


 

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2009年02月20日

日本加圧トレーニング学会総会報告-3

《加圧によるインナーマッスルトレーニング法》

総会2日目の一般研究発表最後のグループのトップが私の発表です。

今回の新しい研究発表の内容だけでしたら例年と変わらないボリュームなのでなんら問題は無いのですが、自分の中では一昨年、 昨年そして本年の3回全体で加圧トレーニングによるインナーマッスルトレーニング法をまとめたいと考えていましたので、 最初からデータを見直す作業を始めました。

当然それらの見直した結果についても発表する必要があるので、3回分の研究発表を1回でやってしまわなければならない事になりました。
もちろん1回分の発表時間は8分と限られていますから大変です、実はこの事が私の中で大きなプレッシャーになっていたのです。

学会に来られている方の大半が、私の今までの発表内容については知らない人ばかりです。
そう言う方々にも、なんとかここに至る今までの経緯を知って欲しいと言う強い思いがありました。

もちろん何度か発表のシュミレーションもしましたが、発表内容の全体を説明すると15分程度の時間がかかります。
これでは全く話になりません。
そこで過去の内容に関しては、要点だけに絞りできるだけ視覚的な図などを見てもらいながら説明すると言う事にして時間を短縮していきました。

本番ではなんとか時間内ギリギリに発表を終える事が出来ました。
質疑応答の時間が4分間あるのですが、今年も質問はお一人だけでした。

私の今回の発表の要旨は高校野球の投手を使った実験で、1群は一定の圧力と一定の負荷でトレーニングをし、 もう1群は段階的に圧力を上げながら負荷を下げると言う手法で、 トレーニングの後でそれぞれの群でコントロールがどの様に変化するかを見たものです。

結果としては同じ圧と同じ負荷で加圧トレーニングするよりは、段階的に負荷を変えたほうがコントロール率が上昇すると言うものです。

また一定圧と一定負荷の場合は8名中5名のストライク数が低下しましたが、 段階的な変更の場合はストライクが低下した者が8名中2名に留まりました。

一般的に投球のコントロールは肩のインナーマッスルの影響を受けると言われていますので、これらの研究結果からは、 加圧トレーニングを用いてインナーマッスルのトレーニングを行う際は、 アウターマッスルとは異なり圧と負荷のバランスをよりシビアに調整する必要がある事が説明されます。

また従来のインナーマッスルトレーニングといえば、 チューブやラバーを用いて個々のインナーマッスルをトレーニングすると言うインナリングが主流でしたが、 この方法を使えば加圧をかけてキャッチボールをするだけで投球フォームを崩すことなくインナーマッスルのトレーニングが行える事が可能となります。

私としてはプロ、アマを問わずこのトレーニング法が普及すれば良いと思っているのですが、それはなかなか難しいようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

posted by kaatsu-master at 10:40| 大阪 雨| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月18日

日本加圧トレーニング学会総会報告-2

《加圧トレーニングは常に進化している》

自分の発表は2日目、15日(日)の午前の最後のグループです。

初日は教育講演を中心とした内容でしたが、最近は病気に対する治療法としての加圧トレーニングが着目されているようで、 特に今回は2日間を通してメタボに関する内容の講演が沢山ありました。

理想は加圧トレーニングだけでレジスタンストレーニングと、エアロビクス(有酸素)トレーニングが出来れば一番ありがたいのですが、 加圧トレーニングの研究に携わる人たちは、その点を一つのテーマとして取り組んでいるように見受けられました。

2日目は一般研究発表です。

これもやはり医療系の発表が多く、加圧トレーニングによる治療効果に関する内容が中心となっていたようです。
中にはトレーニングに関する目新しい発表もありましたが、研究の根幹で加圧トレーニングに関する基本的な知識を欠いていたりして、 期待して聞いた割にはがっかりさせられたものもありました。
これも指導者の資質の問題でしょうか?

今回の学会を見て全般的な感想としては、やはり『加圧トレーニングは進化している』と言うのが率直な印象です。
私が加圧トレーニングを始めてかれこれ8年以上になりますが、その当時の常識から比べても隔世の感があり、 常に新しい情報を持っておかないと加圧トレーニングの指導者としては質を維持できないと言う事が改めて実感されました。

また研究内容としては全般的に、加圧していないグループとしているグループの比較と言う事になってしまっていますが、 実は加圧の仕方によっても随分と効果に差があるので、今後はそう言う深く突っ込んだ研究も進んで来る事を期待しないではいられません。

初日の締めくくりは恒例の懇親会でした。
今までは会場のある本郷の東京大学内に懇親会の会場も設けられていましたが、今回は参加人数も多く初めて学外の会場が使用されました。

この懇親会と言うのも、今までは年に一度しか顔を合わさない人との再会の場だったのですが、今回は参加者の数が多くて、 参加していたのに会えないで終わった人もいたかも知れません。

この調子だと来年にはもっと学会員の数が増え、懇親会の参加者数も増えている事でしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2009年02月16日

日本加圧トレーニング学会総会報告-1

《日本加圧トレーニング学会総会》

2月14日と15日に東京大学安田講堂で『第5回日本加圧トレーニング学会総会』が開かれました。
毎年の事ですが、私は前日の13日から東京入りして、こういう機会にしか会えない友人と旧交を温める事にしています。

今年は学会会場のある本郷に近いお茶の水のホテルをとる事が出来ました。
そういえば昨年も一昨年も例の東京マラソンと重なって、ホテルがとりにくかった記憶がありますが、 今年はその東京マラソンの日程が変わったせいで、全く問題なくホテルが取れたようでした。

東京駅まで友人に迎えに来てもらい、先ずお茶の水のホテルにチェックインしてから、 少し用事があったので水道橋まで出かけました。
水道橋の用事はすぐに済んだのですが、どこで飲むかと言う事になって、結局水道橋の駅近辺の居酒屋さんに入る事になりました。

水道橋からお茶の水は総武線で一駅の距離なのであっという間にホテルに帰りつきました。

実は15日の学会では一般研究発表で私も発表する事になっていたのですが、 大きな不安要素があったのです。

私はこの学会が出来たときから縁があって、づっと研究発表をさせていただいています。

1回目はたまたま加圧トレーニング直前と直後に撮影できた、 血液画像の変化が面白いと言う事で紹介させていただいたのですが、2回目は加圧トレーニングによって人の不安度がどのように変化するのか、 と言う事を質問紙法を使って計測した結果を報告しました。

そして3回目から5回目は野球における投球から、 加圧トレーニングによるインナーマッスルトレーニングを体系化したいと考えてピッチングを中心に計測と研究を繰り返してきました。

1回目では加圧トレーニングによって球速がどの様に変化するのかを、 加圧トレーニングした群としない群で比較しました。

また2回目では、 同じ加圧トレーニングをしても圧の掛け方と負荷の掛け方の組み合わせで違う結果が得られる事を報告しました。

そして今回は投球に関する報告としては3回目であり、 私としては加圧トレーニングによるインナーマッスルトレーニング法の総括編として一区切りのつもりなのです。

主な報告内容としては、やはり同じ圧と同じ負荷でトレーニングする場合と、 段階的に圧と負荷の組み合わせを微調整する事で投手のストライクの率が大きく変わると言う内容です。

しかしあまりにも内容がマニアックであるために、 多くの人にその内容を理解してもらう事が困難なのです。

そして今回は今までの研究を総括すると共に、 新たなトレーニング法とその効果を報告すると言う内容であるため例年に無くスライドの量が多く、 8分と言う持ち時間の中で発表すると言う事が至難の業に思われたのです。

 

 

 

 

 

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2008年12月15日

筋トレとバランスについて

《体のバランス》

昨日実業団の全国女子駅伝を見ていて気づいた事がありました。
それは5区の11.6キロを走ったホクレンの赤羽さんと言う選手の事です。
彼女はママさん選手として北京オリンピックにも出ていましたが、今回彼女の走りをテレビで見ていて感じた事は、 実に体全体のバランスが良いと言う事でした。

反面彼女に追いあげられる形で同じ5区を走った三井住友海上の大平さんは、後半どんどん体のバランスが崩れてきていました。

この体のバランスと言うのはどんな種目にでも重要な要素で、野球、ゴルフ、 テニスから格闘技まで全ての種目について大きな影響を与えています。

しかし特に陸上競技の長距離などでは、体のバランスが崩れていると時間経過と共に疲労を助長する結果につながります。

赤羽さんが普段どのようなトレーニングを行い、コンディショニングをしているのかは知りません。
ひょっとしたら元々バランスに恵まれた体を持っているのかも知れません?
しかし年齢を考えると日常的なコンディショニングがうまく出来ているのだと思います。

筋トレとコンディショニング》

以前にもこのブログで触れましたが、 うちの施設でも加圧トレーニングとコンディショニングを一緒に行っているアスリートは何名かいます。
それは筋肉系、骨格系のバランスを取らずに筋力だけを向上させても、 高いパフォーマンスは望めないと言う私の経験から導き出した法則性から来る結論だからです。

陸上競技の、特に走る競技においては、短、中、 長を問わず全身のバランスとバランスの取れた筋力強化が高いパフォーマンスを発揮すると共に、 赤羽さんのように長年に渡る選手寿命をキープしてくれます。

筋トレやスキルの向上に主眼を置くことは重要ですが、 少なくとも昨日見た実業団の女子駅伝のレベルでは筋力強化と全身のバランスの双方がちゃんと出来ている選手と言うのは非常に少ない様に思えました。

若いうちは若さや柔らかさでごまかしがきくものなのですが、年齢と共にそのごまかしがきかなくなって来ます。

ゴルフの石川君やテニスの錦織君なども、今からそう言う認識を持ってそれぞれの種目に取り組んでいかないと、 長い選手生活を続けられなくなる可能性が出てくるかも知れません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2008年10月28日

第10回加圧トレーニングカンファレンスのこと

東京カンファレンス》

今年もこの時期に加圧トレーニングのカンファレンスが開催されました。

去年も大阪でちょうどこの時期にカンファレンスが開催されていました。

私にとってはこの時期は自分の見ているマラソンランナーが出る大会と重なる事が多くて、時間のやりくりに戸惑う事が多いのです。

幸い去年は大阪での開催だったので、和歌山のマラソン開催地で選手のコンディショニングを済ませて、大慌てで電車に乗り、 カンファレンス会場の梅田まで駆けつけました。

しかし今年はそういう訳にも行かず、マラソンへの帯同はあきらめて東京のカンファレンスに出席しました。

確か去年のカンファレンスの事もこのブログで書いたのですが、東京という土地柄もあってか、また一般の方も参加無料という事もあり、 700名を超える参加者があったとの事でした。

もっとも最後に加圧トレーニングの広告塔ともいうべきタレントの杉本彩さんがパネルディスカッションで登場すると言う事もあって、 最後まで立ち見の方もおられたようです。

一時期は藤原紀香さんが加圧トレーニングの広告塔の役割を果たしていましたが、やはりその辺はタレントさんという事で、 事務所の絡みやギャラの問題など色々あるのでしょう。

 

でも杉本さんてコアリズムでスリムになったんじゃなかったかな(笑)

 

話は変わりますが、私は少し前までよく東京でセミナー(加圧とは関係ない)を開催していたりした事もあり、多いときには月に2、 3度は東京で仕事をしていた時期もありました。

しかし最近は上京すると言えば加圧に関連する事に絞られるようになって来ました。

また講習などのセミナー業としての比率も圧倒的に加圧に関連したものが多くなっています。

 

《加圧雑感》

元はといえば今を去ること7、8年前に、加齢による自分の体力低下を何とかしたい、欲を言えば若返りたいと言う思いから、 自分のためにはじめた加圧トレーニングでしたが、いつの間にか加圧で飯を食うプロになってしまいました。

治療家としての側面から見ても、加圧の治療効果は高く、治療全体としても鍼などを用いる比率が格段に少なくなり、 加圧による治療の比率が多くなっています。

鍼灸師の私が言うのもおかしいのですが、加圧を使いこなす事で今まで鍼や他の物療が占めていた割合が格段に下がってきました。

今回のカンファレンスでも、鍼灸や柔整の方が治験例発表をされていましたが、 やはり多くの治療家の方が他の治療法から加圧を中心に切り替えられているようです。

これは加圧による治療効果の高さが他の療法に比べて直後効果、持続効果など、どの点をとっても格段に優れている、 という点にあると思います。

もちろん加圧による治療が万能とは言いませんが、私の場合を例に取ると、やはり治療の中心は加圧で、 他の療法はそれを補うと言う形になってきています。

 

カンファレンスには日本全国から加圧トレーニングの指導者の方も見えていますので、普段話が出来ない方とも交流が出来るのですが、 最近指導者間でよく話題になるのが〔よくない加圧〕の事です。

これだけ加圧の施設が増えてくると、まともにやっている施設とそうでない施設に分かれてくるのは仕方がないことかも知れませんが、 かなりでたらめな『加圧トレーニング』の施設もあるようです。

去年のカンファレンスから1年、振り返って見ると加圧トレーニング業界全体も、 また私の周辺でも加圧に関る大きな変化が起こっています。

しかし私のスタンスとしては、流行に流される事なく、 加圧に関してはマイペースで自分のやり方を高めながら日々の治療家としての仕事もパーソナルトレーナーとしての仕事も、 またインストラクター養成の仕事も少しでも良い内容を提供していけるようにしたいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2008年10月07日

加圧トレーニングと相性の良いものって

《加圧トレーニングの効果と組み合わせる○○(トレーニング)の事》

前回このブログで、加圧トレーニングをよく知らない方が加圧トレーニングへの誤解をもたれる事について触れる機会がありました。
そこで一度加圧トレーニングと他のトレーニングの組み合わせについて考えて見たいと思います。

結論から言うと、加圧トレーニングと他のどのような種類のトレーニングであっても、トレーニングに用いられる重量などの負荷と、 いわゆる加圧値(用いられる圧力の値)が適正でありさえすれば、加圧トレーニングとしての効果は得られると考えられます。

しかし簡単に適正な負荷と言っても、実際にこの負荷を決定するのは難しい面もあり、 誰でも簡単に正しい負荷が求められるというものでもありません。

 

《トレーニングなどの種類について》

では一般に見られる加圧トレーニングと他のトレーニングについて考えて見ましょう。

ひとつはもっともオーソドックスな筋力トレーニングについてです。

これはよく知られているように、加圧トレーニングでは最大筋力の20%から30%程度の負荷で、通常の筋力トレーニングでつかう80% から90%の負荷に相当する効果が得られるというものです。

私にとってはこれこそが加圧トレーニングで、現在も圧と負荷の狭間で葛藤しながら自分のトレーニングに取り組んでいます。

最近はこういうオーソドックスなトレーニング以外にも、多様な加圧トレーニングが発生してきていますが、 その辺のところも少し考えてみる事にしましょう。

そのひとつは、筋肉の成長にはそれほど重点を置かないで、成長ホルモンの作用に主眼を置いたものです。
多くのエステが加圧トレーニングを取り入れ始めたのも、この成長ホルモンの作用に着目したからで、単純に言えば、重量負荷にこだわらないで、 成長ホルモンの分泌を促進しその効果によってエステティックの効果をさらに高めようとする発想だと思います。

これはこれで良いのですが、重量負荷を用いた筋力トレーニングとは違った難しさもあります。

 

さらにもうひとつは、競技力向上のための加圧トレーニングです。

現在私の施設でも複数の競技に関る方のトレーニングを行っています。

例えば野球、ゴルフ、テニス、陸上競技(短距離、中長距離、高飛び等)などの種目が主流ですが、 特にゴルフとテニスは多くの方のトレーニングに関っています。

そして野球ならピッチングやバッティングのコントロール、パワーの向上、テニスなら下半身の強化と肩などの持久性の向上、 ゴルフなら下半身や軸の安定と、飛距離の向上、陸上競技なら、ピッチ、ストライドの改善やスピード、ジャンプ力の向上などを目的に、 筋トレをベースにしたパフォーマンストレーニングを行っています。

もちろん最近はこれ以外にも、まだまだ様々な加圧トレーニングの形というものがあるでしょうし、 さらに加圧トレーニングを取り入れようと考えている方もおられるのでしょう。

それはそれで加圧トレーニングの裾野が広がるという点で喜ばしい事なのですが、 反面これはと思うようなコラボレーションも見かけられます。

具体例は避けますが、単に思いつきで組み合わせただけだとしか思えないものもあるようです。
しかし私から言わせれば、それはちょっとした改善でまったく違ったものになる可能性を含んでいます。

加圧トレーニングと一緒にするのか、加圧トレーニングの前にするのか、 或いは加圧トレーニングの後でするのかと言った点を考え直すだけで、 加圧トレーニングとその何かとの相乗効果を期待できるようになるものもあるはずです。

 

《結局どうなの》

 

加圧トレーニングと組み合わせる○○について、全て私が判っている訳ではありませんが、一つだけ確実だと言える事があるとすれば、 それは先ず加圧トレーニングの基本的な理論を理解する事から始まるのだと言う事です。

きちんと加圧トレーニングの基礎的な理論が理解されていれば、いろいろな○○と組み合わせてもそれなりの効果は出てくるはずなのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2008年09月10日

加圧への誤解

《加圧への誤解》

最近インストラクター講習受講を検討される方から問合せをいただく事が多くなりました。
この事は加圧トレーニングへの関心が高まり、ビジネスとして加圧トレーニングの導入を考える方が増えてきたと言う事なのでしょうが、 反面ご質問の内容についてちょっと返答に困るようなものも増えているのも事実です。

具体的な表現は避けますが、要約すると加圧トレーニングと何かを組み合わせて、スタジオを開設したいと言う内容になります。

そして問題となるのは、その何かなのです。

基本的に加圧トレーニングは他に何も無くても、加圧トレーニング専用のベルトがあればトレーニングが可能です。
しかし一般的には軽量のダンベルなどがあれば、軽い付加で高重量と同等以上のウェイトトレーニングが出来ると言う点に、 先ずその真価を見出す事が出来る訳です。

こういった加圧トレーニングの特性を理解できないうちに、加圧トレーニングに対するイメージが膨らんでしまい、 様々なトレーニング法やその他のスキルと加圧トレーニングを組み合わせると言う発想が出来上がってきます。

従って私が行うインストラクター講習の中では、あくまでも加圧トレーニングの本来の形と言うものを理解していただいた上で、 その何かの方法と加圧トレーニングをどう組み合わせるかを一緒に考えると言うスタンスを取っています。

また加圧トレーニングと組み合わせると言っても、必ずしも加圧ベルトを巻いて加圧した状態でその何かをすると言うだけではなく、 加圧トレーニングの前にやるのか、また加圧トレーニングの後にやるのかと言った事も方法論としては考えられる訳です。

また加圧トレーニングを行われる生活者の方々が、もっと加圧トレーニングについての正しい知識を持たれるようになれば、 その施設で提供されている加圧トレーニングの内容が適切なのか、不適切なのかが正しく判断され、 不適切なサービスを行っている施設は淘汰されていくようになるのだと思っています。

今さかんに加圧トレーニングの開発者の佐藤義昭氏が、加圧トレーニングに関する書籍を出していますが、 恐らく一般に正しい加圧トレーニングの知識を啓蒙しなければならないと言う、一種の責任を果たそうとしているのだと私は思います。

ビジネスチャンスとしてブームに乗る事は大切であり、結果我々の仕事も成り立っているのですが、 やはり安易なマーケティングに乗ったイメージだけで加圧トレーニングを歪められる事は避けたいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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2008年08月21日

継続は力なり

《継続する事の難しさ》

加圧トレーニングに関わらず、トレーニング全般やその他体に良いと言われる事、例えばウォーキングにせよ、ジョギングにせよ、 気功にせよ太極拳にせよ、全て体に良いと思われる効果が出てくるのには時間が掛かるものです。
※但し加圧トレーニングについては、目的によっては短時間で効果を得られ場合もあるので必ずしも当てはまらない場合もあります。

いずれにせよ、健康法と言われるものは、@現状⇒A刺激⇒B変化⇒C達成⇒D維持、 と言うプロセスを経て効果を表して行くのが一般的です。
先ず@の現状とは、スタートとなる今の自分の状態です。
それは体脂肪がどうとか、コレステロールがどうとか、メタボリックだとか言う、いわゆる不健康な状態を自覚して、 何とかしたいと思うきっかけとなる状態であったり、或いは健康ではあるがもう少しゴルフで飛距離を伸ばしたいとか、 或いは自分の行っている種目でタイムを縮めたいとか言う欲求の元になる状態です。

次にAの刺激とは、@の現状を踏まえて、その状態から抜け出したり改善したりするために何かをする、この何かの部分にあたります。
もちろん加圧トレーニングもそうですし、誰かに誘われてヨガ教室に行くとか、とにかく体を変える為のアクションを起こし、 その事によって体が刺激を受ける事を指します。

Bの変化は、刺激を受けた体がその刺激に反応して何らかの変化を起こす事を言います。
適正な加圧トレーニングであれば、筋肉の量が増えるとか、筋力が強くなるとか、或いは体脂肪が減るとか、 その刺激に応じた客観的あるいは主観的な変化が起こる事を言います。

Cの達成は、@の状態からAによってBに行き、そこで最初に目指した状態が達成される事を言います。
つまり目的の体脂肪値になるとか、目的の飛距離達するとか、 或いは目的のタイムが出せるようになったとか@の時点で目指した到達点に達する事を言います。
もちろんこの到達点は絶対的なものではありませんから、常に修正、変更されて行く可能性があります。

Dの維持は@からCまでに行き着く事はもちろんなのですが、さらにCで得た状態を持続させるか、 もしくはさらなる高みを目指すと言う場合に出てくる問題なのです。
加圧トレーニングの場合は基本的にパーソナルトレーニングですから、費用面でも決して安いものではありません、 従って継続する為にはある程度の金銭的なゆとりが必要になります。
そのためにある程度の効果を得るとトレーニングを中断される場合も有るようです。
しかしお金の掛からない、例えば自分でジョギングをするとか、費用負担の少ないトレーニング施設に通う場合でも、 やはりこのDは大きな問題となってきます。

つまり人間と言うものは、ある程度の結果を得るとなんとなくそこで満足してしまう事が多いからです。
例えば収入とか、地位などもそうで、もっと向上できる能力があっても、まあここまで来れたら充分ではないか、と言う満足感が出てくると、 そこで努力を止めてしまうと言う事はよくあります。
しかし、健康に関してはこの考え方は絶対に通用しないのです。

健康に関しては、@からスタートしてCまで到達出来たとしてもここで努力を辞めて、例えば暴飲暴食をしたり、 運動する事を全くやめてしまうとあっと言う間に転落の一途を辿ってしまいます。
これは年齢が高くなるにつれてより顕著になって来ます。
例えば30歳代の時にならウェイトトレーニングを1ヵ月中断したとしても、元のウェイトに戻すのに、さほどの期間は必要ありません。 20歳代ならなおの事、1ヵ月のブランクを埋めるのにそれほどの苦痛はありません。
ところがこれが40歳代となると、かなり根性を入れないと元の状態に戻る事は大変です。

従って50歳代、60歳代と言うように、年齢が上がれば上がるほど、一旦得たCの状態に戻る事が困難になって来ます。
どちらかと言えば初めて@からCを目指した時よりも、精神的には大きな負担や挫折を感じるかも知れません。

私自身は自分が競技を離れて、単独で意識的にウェイトトレーニングをしだしてから20数年になりますが、 今日までを振り返ると@からCの繰り返しであったようにも思えます。
特に初めて加圧トレーニングに出会うまでの6〜7年前までは、特に仕事の関係でジムに通う事も難しく、 かと言って自宅にもマシンはありましたが、コンスタントにトレーニングを継続する事は非常に難しかったと思います。

その理由は私の場合は、 例えば1ヵ月抜けると元のウェイトに戻す事を考えるだけでトレーニングに嫌気が指してしまうと言うのが一番大きな理由でした。
この他にもウェイトトレーニングに限らず、どの健康法にも恐らく同じような再開を拒む理由が存在すると思います。
例えばジョギングならば、すぐに息が上がってしまうと言うのもあるでしょうし、 気功や太極拳なら教室に行くのに敷居が高くなっていると言うのもあるかも知れません。
以前は私も気功の教室をやっていたから判りますが、いくら仕事の都合だと言え、継続していた教室通いが1ヵ月以上中断すると、 教室の敷居が高いのと面倒くさいのとでそのまま辞めてしまう人もかなりおられたようです。

そこで考えなければならないのはDのトレーニング維持すると言う事になります。

仕事の都合で継続出来ないと言うだけではなく、年齢が高くなればなるほど、病気や怪我などの障害で中断されるケースが増えてきます。
昨日まで元気でトレーニングに来られていた高齢者の方が、ある日突然骨折や病気で入院し、 長期間トレーニングが出来なくなるなどと言う事もあります。
そしてこのような場合は往々にして、そのままトレーニングに復帰できない状態に陥ると言う事が多いのです。
またトレーニングを再開しようとしても、長期間の中断のために筋肉は弱化して最初の@の状態よりもさらに悪い状態になっています。
このような場合には、よほどの強い意志を持っていないと再び復活してCの状態に戻るのは至難の業になってしまいます。

しかし復活しない限りはCの状態に戻る事は出来ません。

こう考えて見ると、@からDまでのプロセスの中で最も重要なのはDの維持する事だと思えてきます。
そして何をトレーニングの方法として選ぶか、と言う点ではA⇒B⇒Cのプロセスが少ない精神的、 肉体的負担で獲得できるものだと言う事になります。

もちろん個人の好みと言うものがありますから、それに沿ったものであると言う必要もありますが、ことウェイトトレーニングで言うと、 年齢が高くなればなるほど、重い重量でのウェイトトレーニングは負担が大きくなりますから、 加圧トレーニングのような軽い負荷で行えるものは持続しやすく、また中断しても復活が容易だと言う事になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

posted by kaatsu-master at 13:58| 大阪 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする